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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

4年目の3月11日

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 白浜海岸 宮城県石巻市
建設予定の防潮堤をかたどった木枠  吉岡忍氏の記事から拝借しました

 

大川小学校 自宅再建 仮設住宅に住む人の健康 原子力発電所 原発廃棄に向けて働く人達 防潮堤 漁業 嵩上げ工事 ふるさとへ帰れる日 

 

 4度目の3月11日が来ます。
上の単語は、被災地を考えるときに浮かんだことを書き並べました。

私がこの4年間に知った被災地の被害と復興状態の情報は、すべてテレビとインターネットと新聞からのものです。自分自身で被災地に足を運び、この眼と耳と肌で集めたものはひとつもありません。

それでも、この4年間、毎年この日を迎える頃になると、僭越ですが感想を書いてきました。

 

 被災地に住む人たちのことを書く資格は私にはないかも知れません。
いつも書くときに自問自答します。被災した人たちのその後の暮らしはどうなっているのだろうかと、心配するのは余計なことなのでしょうか。それよりも金銭や品物、それにボランティアなどの労力のほうが良いに決まっています。そう言われても、非難されてもかまいません。

 

 被災地の人々がどの程度まで、震災前の状態にもどることができたのでしょうか。

失ったかけがえのない命は、もう戻ってきません。このことについてはお慰めする言葉がありません。

 

 冒頭に並べた単語の数々の中のどれ一つとっても、満足に戻ったものはないことが、最近のテレビの報道で知りました。国の震災復興資金の6割がまだ使われていないことも。地元の自治体と国の出先機関は一所懸命やっているそうです。地元に行かないと分からない事情があるようです。

 仮設住宅で暮らしてもう4年近くが経って、小学生など幼い子どもたちの気持ちに大きな変化が現れていることもテレビで知りました。荒れた言動が強くなっているそうです。遊ぶ場所もなく、通う学校がそれぞれ違うことで、以前の友達がいなくなり、心はすさぶばかりなのでしょう。

 

 こうやって書いていても、ただ無力感に襲われます。

 

復興庁

http://www.reconstruction.go.jp/

 

気仙沼

https://www.youtube.com/watch?v=egjEIFP7Y-Q

 

復興予算、9兆円使われず 11―13年度、需要とズレ

朝日新聞デジタル 3月3日(火)17時43分配信

 東日本大震災の復興予算として国が2011~13年度に計上した総額約25兆円を会計検査院が調べたところ、13年度末現在で、少なくとも9兆円が使われていなかった。年度をまたぐ事業のためにつくった基金全体では、6割が使われていないことが判明。福島、宮城、岩手3県が主体の事業を初めて現地調査すると、被災地のニーズに事業が合っていない実態も浮かんだ。


 検査院の調査によると、11年度は復興予算として、928事業に約14兆8千億円が計上された。だが、東京電力福島第一原発事故放射性物質に汚染された土壌を除染する環境省の事業で、「汚染土の仮置き場をめぐり、地元と調整がつかなかった」として約2千億円の半分が残るなど、13年度末までに計約2兆3千億円が使われていなかった。

 12、13年度は計866事業に約10兆3千億円を計上したが、13年度末で約2兆7千億円が未消化だった。洋上風力発電を実用化する経済産業省の事業は、ボーリング調査で計画の見直しを迫られ、約375億円のほぼ全額を14年度に繰り越した。

朝日新聞社