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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

鳥と一緒に暮らす家

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 今から10年くらい前のことです。我が家の南側2階の戸袋に、鳥が住みつきました。
鳥の名前はわかりませんが、かわいい雛も生まれ、親が餌を運ぶ姿もよく見られるようになりました。かわいそうなことには数年後に、コウモリの家族が強奪して自分の巣にしてしまいました。
我が家の雨戸の戸袋は金属製ではなく、設計者がコスト削減から建物と一体の戸袋にしたのです。
南側で日当たりもよく、通気も抜群で、こんなに快適なすみかはなかったでしょう。
小鳥なら鳴き声が気になる程度ですが、コウモリは色も形も気味悪いのと、虫が発生します。
永住してもらっては困るので、親子ともにお引取り願いました。

 その後、戸袋に鳥が巣を作ることはなく、数年間は平穏無事に過ぎました。が、なにしろ当時で築20年を過ぎていましたので、同じ南側の2階の部屋の雨戸やガラス窓の開閉がスムーズに行かなくなっ てきました。
 

 たまたまこの街の一級建築士と会う機会があり、相談しました。
彼は建具屋さんと現場を点検して、ひとこと「雨戸とガラス戸の枠全体がゆがんでいるから、滑らかに動かないんです」と言いました。
ショックでした。幸い家全体がゆがんでいるわけではないと知り、少し安心しましたが。
対策は?と聞くと、「雨戸とガラス戸を取り替えましょう」。

 

 見積の段階で、電動シャッターを強く薦められました。
彼は自宅で使っていて、経験から自信を持ってすすめると言います。窓のガラスは「ペアガラス」にしましょうと、明快でした。
モーター付きのアルミサッシとペアガラスで、断熱と遮音効果に優れているということもあり、それにしました。

 

 2013年7月、職人さんたちが入りました。
猛暑の毎日でした。モルタルの戸袋と壁を壊してみると、初代の住人だった鳥の巣がありました。藁のベッドが丁寧に作られていました。

 

 冬になって、初めて一級建築士の言ったことが正しかったと分かりました。電動シャッターを付けた寝室で、朝起きてシャッターを揚げるときに、内側のガラス戸を開ける必要がないからです。開けないので冷気が入って来ません。スイッチひと押しでシャッターが上がります。寒がりやの私にはとてもありがたいことです。