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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

iPadがスコアになった

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 空想していたことが、現実になりました。
一昨日、アメリカ時間火曜日の夜、ニューヨークで開催されたニューヨークフィルの
コンサートで、ピアニストと指揮者として活躍しているJeffrey Kahaneが、なんとiPadをスコアにして、演奏したのです。

写真をご覧ください。


 プログラム後半のベートーベンのピアノ協奏曲第一番は暗譜で演奏し、次のモーツァルトのピアノ(ハープシコード)協奏曲は、iPadを使ったのです。
いやー驚きました。こんなに早く夢見たことが実現するなんて。  


 よくテレビでN響の定期や、海外のオケの演奏を視聴している私は、
iPadが出たときに、オケのメンバーひとりひとりにこのiPadを与えて、従来のスコアの代わりにしたらどうかな、と考えました。
スコアラーの苦労を知っていましたから。

譜面台にiPadを置くのです。
そうすれば曲の進行に従ってスコアをめくる動作がいらなくなるんじゃないかと、面白半分で考えていました。
これなら、一枚一枚譜面をめくる代わりに、指でタッチするだけです。
問題は、その譜面の音符の大きさです。
iPadの画面の大きさで大丈夫かなと、心配でしたが。
でも、実際に使われたのですから、問題はないのでしょう。
私は、もう少し先を行く利用法を考えました。

 

 ステージの陰にフメクラー(学生時代に使っていた造語、譜面をめくる人の意味)がいて、楽曲の進行とともにiPadの画面に現れる楽曲の進行をリモコンするのです。
そうすれば、演奏者は演奏に没頭できます。

いやー、すごいことが現実になりました。

New York Times The conductor Jeffrey Kahane led the orchestra from the harpsichord, reading from an iPad, at Avery Fisher Hall. By ALLAN KOZINN Published: November 23, 2011