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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

Ultra Bookとは一体なんだ?

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 10月5日、ジョブズ氏の死去があまりにも衝撃的で、この業界のみならず、いろいろな分野の人たちからその死を惜しむ声が世界中にあふれ出ました。

直後のiPnone4Sの発売が、町の話題を独占しました。

テレビもウエブでも、新聞でもこの1週間はその話題でもちきりでした。
一方で気になる製品も出てきています。   


 Ultra Bookという名前のノートPCです。製品を発表したのは台湾のASUS東芝など数社。

5月31日、台北で開かれたComputex Taipeiで発表されました。  写真を見る限り、これまでのLaptop PCと違わないじゃないか。私はそう思いました。 薄くて軽くて、速くて、バッテリーが長持ちする、という共通項なら、もう数年前にVAIO Zがやっていることじゃないですか。

なんでまたこの時期に、「いまさら」と思わせるようなものを出してくるのか、何か事情があるのじゃないか、と勘繰りたくなります。  


 毎年、決まってある時期になると、国内のPCメーカーは春夏モデルとか、秋冬モデルとか銘打って、各社一斉に新製品を出してきました。

そのたびに何が変わったのかわからない製品もあれば、ああ、少しは良くなったなと思わせるものもありました。

費用対効果cost effectivenessは確実に良くなってきてはいるのだですが。

 直近の一年以内の主な進歩といえるものは、私の勝手な裁量でいえば、ハードディスクがSSDに置き換わり、CPUが低消費電力で高速のものに置き換わったのが、目につきます。

あとは新しい素材(カーボンやチタニュームなど)と、デザインと使い勝手比べでしょう。

そこで開き直って真意を探ることにしたいと思います。なぜUltra Bookなるものを出すのか。    

 このUltra Bookを提唱したのはIntelです。  

すでに市場に出ていたUMPCの売れ行きが芳しくなく、従来からのLaptopもあまり目を引くものがありません。

次の手を考えている間に、AppleiPadの大成功で、UMPC やLaptopの将来性に暗雲が漂ってきました。

つまりIntel CPUのマーケットの将来に強い危機感を持ったのです。なぜなら、タブレットPCやスマートフォンに使われているCPUは、英国のARMか、NVIDIATegra それにAMDなどだからです。しかもそのシェアを増やしつつあります。

 Intelの対抗策は、Computexで発表したタブレットPC向けの新しいCPU、Atom - Oak Trailです。この生産を急ぎ、市場に投入することに力を入れるという作戦です。  

いわゆるWintelベースのPCも、Apple Macbook Airの存在が気になるところです。

今は80%のシェアを持っているIntelも、うかうかしてはいられません。ここでLaptop PCの協力メーカーを動員して、足固めをしなければならないと、ふんどしを締め直した。

というのが本当のところではないかと、私は読みました。


 軽くて、薄くて、バッテリーが長持ちするという項目を満たすのがUltra Bookの特徴なら、いまさらの感がします。手を変え品を変えて、コンシューマーの心をくすぐるという作戦の一つとしか見えません。

 Chrome Bookもまだまだ、Wintelは様子見です。Ubuntu は日常使いには程遠い。Macは使わない。じゃ、いったい、いつになったら本当に欲しい製品が出てくるのでしょう。 残るのはTabletでしょうか。