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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

67年目の夏

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  アメリカが原子爆弾を広島に投下した日から、今日で67年目です。

小学校6年生だった私は、8月15日の敗戦の日とともに、この日を鮮明に覚えています。
翌日、「新型爆弾投下」と大きく報ずる新聞を見ながら、周りの大人たちは声を潜めて、戦争に負けるのではないかと、話していました。
学校では戦争に負けると話すことは「非国民」のレッテルを張られるので、学級では話すことができません。
しかし、子供は敏感です。
口にはしないが、敗戦の予感は、子供にはありました。


 その大きな不安から逃れるように、私は友だちと誘い合って、いつものように川に泳ぎに行きました。
蝉の声が辺りを包んでいました。日差しは強く、にょきにょきと育つ入道雲の青空は、輝いていました。

今日の空は、あの時の空と変わりません。
テレビでは、オリンピックで活躍する日本選手たちを報じています。


 今の平和な日本。一方、食べるものもなく毎日ひもじい思いをしながらやっと生き抜いた戦時中の日本国民。
不景気とか何とか言いながら、今の日本は豊かで平和です。
戦争ではなく、競技で世界と争うことができるこの幸せな日本。
あの愚かな戦争で、尊い命を奪われた数十万、数百万人の方々を思うと、この平和がいっそうありがたく、必ず守らなければならないと、心に誓います。


 沖縄で戦死した二人の私の大好きなおじさん。
天から今の日本が見えますか?
ロンドンのオリンピックが見えますか。
あなたがたのおかげで、日本はこんなに幸せです。