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80歳を越えた。身体が動かなくってきた。しかし思いは自由に羽ばたく。世界を駆け巡る。

PCの部品交換の動機と迷い

 私のPCのフロントパネルにあるUSB端子が接続不良になり、USBメモリーを認識しなくなってしまいました。

このPCケースは、日本の会社ソルダム製のHorizonという名の商品で、すべてがアルミ製です。残念ながらこの会社は最近倒産してしまいました。


 買ったのは2002年9月、値段は¥24,150-。
USB1.0の端子が、はじめからこのケースについていました。
もう一台のPCケースも同じ会社製でこれより少し前に買いましたが、現在もXPマシンとして現役です。もちろん、アルミ製。


 日本製とわざわざ書いたのは、今やPCケースのほとんどは、台湾か中国製になってしまいました。値段では勝負になりません。今、アキバのベストセラーの値段は、5千円前後で鉄製です。ケースにかぎらず、CPUとチップセットを除けば、PCの部品のほとんどが、台湾か中国製です。日本のパーツメーカーで気を吐いているのは、マザーボードに載せるコンデンサーくらいなものでしょうか。


 私がこのアルミケースを好きな理由は、使い勝手の良さはもちろん、よく冷えること、隅々まで心を注いだ仕上げの良さ、などです。バリなど勿論ありません。内部の隅々まで指でこすっても、怪我をすることなどありません。人工衛星の部品などで有名な、日本の職人のワザが光っています。だから、ケースについている部品がダメになったからといって、台湾や中国製のものに取り替える気にはならないのです。

 ケース・フロントのUSBは、3.5インチのベイに取り付けるUSB2.0の端子を買ってきました。USB3.0を使いたいのですが、マザーボードが対応していません。わずか数百円で一件落着。


 話が入り口で空回りしました。

USBの端子交換を機会に、今使っているPCの部品を取り換えようかと考えました。
今月発売のWindows 8を載せ替えるには、Windows 7が動いている
キカイの性能で十分だと マイクロソフトはいっています。Windows 8が目的なら、今のままの部品構成で大丈夫です。
しかし、自作派にはそれぞれのもっともらしい理由があります。


 使用中のCPUとマザーボードがやや古くなってきました。
WebとOfficeや写真編集なら十分の性能だが、ビデオの編集には時間がかかりすぎます。PCに搭載しているテレビ・チューナーは、地デジ、BS、110度CSデジタル放送対応のI-O DATA GV-MVP/VSです。
これでテレビを見るには問題ないのですが、一時間番組をブルーレイディスクに焼くのに、数時間かかってしまうのです。
 
 今使っているAMD Athlon II X4は、ユーザーの書き込みによると、ビデオ・エンコード以外は、Core i5-2500Kと同じくらいの性能だと記されていました。
しかし私は、これまでで数十枚ブルーレイディスクを焼いたのですが、あまりの長時間の作業に疲れてしまい、 SONYのブルーレイ・レコーダーを買ってしまいました。ブルーレイ・レコーダーを買ってからは、完全にストレスフリーになリました。1時間の番組を、わずか数分で焼くことができます。


 今のケース(マザーボード)にはUSB3.0がついていません。
マザーボードはGA-MA78G-DS2-3H、ソケットはAM2。
このBIOSをアップデートして、Athlon II X4、4コアのCPUが動くようにしました。
そこまで考えるなら、さっさと新しい部品を買ってきて、組みなおせばいいじゃないかという声が聞こえてきます。
しかし、もろもろの理由からそうは簡単にいきません。


 この春に、起動ディスク(Cドライブ-Boot disk)だけは、IntelSSD 520 Series 120GBに取り替えました。
PCもオーディオと同じで、ひとつの高性能の部品だけを取り替えても、一番性能の低い部品に足を取られて、総合的な性能は上がりません。Boot Diskだけが速くなったからといっても、データを読み書きするHard Diskが遅ければ、書き込みも、読み出し時間も速くはならないのです。


 この一年で私のPCの使い方が激変しました。
それはクラウドを毎日使うようになったことです。
新しいファイルを作れば、すぐにクラウドと同期して、バックアップしてくれるようになりました。SkyDrive、Google DriveEvernoteDropBoxなどを使っています。今のところ、私が一番気に入っているのはSkyDriveです。SkyDriveはOfficeでつくったファイルの形式が崩れず、もとのままのファイル形式で見ることができるし、ダウンロードもできます。しかも25GBまで無料です。


 Google Driveの最大の利点は、ファイルをGoogleの指定のファイル形式に変換すれば (これは設定で自動化できる)容量は無制限になることです。これはすごいことですよ。無制限なのです! 
容量無制限の貯蔵場所を新たに持つことができるようになるのです。
外付けのハードディスクをを持っている人には、そんなバカなというほどのすごさです。
マイナス要素をあえて探すならば、すべてがGoogle独自のファイル形式になることぐらいでしょうか。しかし、文章が勝手に変えられたり、画像が歪んだりするわけではありませんから、私にはこれで良いのです。


 Evernoteは新聞のクリッピングにとても便利で、このまま使い続けます。


 それ以前に解決しなければならない難問があるのです。
通信環境です。
我が家はADSLですが、普通は下りが最大で6MB。それが時々、数百KBに下がってしまうことがあります。不安定です。ADSLは上下の流れの速さが極端に違う。アップロード(上り)が早くないと、クラウドは使いにくくなります。
 安いから仕方ないとあきらめるか。後期高齢者は時間があるから、
じっと我慢するくらいいいじゃないか、という考えもあります。

光ファイバーに変えるには、私の小遣いを減らさなければなりません。年金生活者は、限られた小遣いのやりくりが大変です。

世界中の最新の情報と、膨大で無限と思える知の宝庫にアクセスできることと、小遣いを数千円削ることの両者のトレードオフを考えると、自ずから軍配が上がるのかなあと思います。


 部品交換実現の日時はさておき、ラインアップだけは暇に任せて考えました。
まず、CPUとマザーボードの組み合わせにメモリー。
Intel Core i7 3770 と P8Z77-V。これに16GBのメモリー。
電源とブルーレイドライブは今のを使う。十分な性能だから。
ビデオカードは要らないでしょう。ゲームはやりませんから。
PCケースはもちろん今のアルミケース。ハードディスクは、一枚のプラッターが1TBのものに取り替えたい。今使っているキカイが遅い理由のひとつは、ハードディスクの性能にもあります。


 少しでも早くて快適なキカイを作りたいというのが、PC自作にハマった人間の落とし穴です。Early adopterと、若い頃からいわれて来た私の性格も原因ですが。

 愚かな老人の繰り言を笑ってください。